「文化のみち 橦木館」 名古屋市東区橦木町 ~井元為三郎邸~
こんにちは。
今日も見に来て下さりありがとうございます。
愛知県名古屋市東区の桜通泉2丁目の交差点から北へ白壁の交差点あたりまでの約1kmは名古屋市内でも早い時期に桜を楽しむことができる桜並木として、またその道沿いには、日本で初めて女優になった川上貞奴の旧邸宅「二葉館」があります。
今日は、二葉館から歩いて50mほどのところにある「橦木館」のご紹介です。
橦木館
陶磁器商として活躍した井元為三郎(1874~1945)が大正末期から昭和初期(1926年頃)に建てた邸宅。
正面からみると洋館のみに見えるのですがこの洋館は、1階は玄関と旧応接室、旧食堂、2階に旧娯楽室と旧寝室、旧化粧室。
そして、洋館の奥へ平屋建ての和館が広がっています。
なので、横から見ると2階建ての洋館と1階建ての和館のつながった造りの邸宅になっています。
2階フロアの天井には飾り縁が施してあって、大きな窓からは光が差し込んで明るいフロアです。
旧娯楽室には陶磁器やロッキングチェアー、黒電話、そろばんなどが展示してあります。黒電話やそろばん、懐かしいですね(^v^)
1階の洋館から和館へ入っていくと長い廊下が続きます。
右に曲がって、
広いお庭になっています。
窓の向こうに見えるのは先ほど歩いてきた長い廊下。
当時にしては最先端の台所の設備ですね。
近くへ寄ってよく見ると虎のイラストが書いてあります。
虎の下にはTIGERの文字が。
少しだけ調べてみたのですが、現在のタイガー魔法瓶株式会社は1923年に菊池製作所として設立され「虎印魔法瓶」の製造、販売を開始しています。
ずいぶんと歴史の長い会社だったんですね。
最後に入ったのは洋館1階の旧応接室と旧食堂。
旧応接室からの眺めです。
窓の向こうには先ほどの和館が見えます。
ここのフロアは喫茶室になっています。
綺麗なお庭を眺めながら、おいしいケーキセット。
まったりとした時間です(^v^)
おいしいコーヒーとケーキもいただき、ゆっくりしすぎました^^;
この玄関を出るときには表に女中さんとかが立っていて「いってらっしゃいませ」とか言われて出かけていかれたんでしょうね。
橦木館
建物自体が洋館と和館にくっきりと分かれていて、外観は見る角度によって和だったり、洋だったり両方だったり・・・
きっと、いろいろな思いがあってこだわりをもった邸宅にしたくて建設したのだろうと思います。
写真では紹介できなかったのですが、同じ敷地内に茶室や土蔵もあります。
泉2丁目から白壁までを散策しながら途中「二葉館」「橦木館」へ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
お散歩するにはとても良いコースだと思います(^v^)